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筆の毛の部分を「穂首(ほくび)」といいます。 胎毛筆はこの穂首を赤ちゃんの胎毛で作ります。
まず、送られてきた胎毛を鍋で加熱します。
なべで加熱後、「火のし」にかけます。 これは、熱いプレートの上にもみがらの灰と 胎毛を置き、おもしをのせて時間をおくことで、 これによりくせのある胎毛でもまっすぐに なります。
さらに「灰もみ」を行います。 灰と胎毛を布で巻いて、手でころがすようによくもみます。 ※1「火のし」、2「灰もみ」で灰を使うのは、
脱脂した胎毛は、筆のかたちを作るため寸法に
「まぜる(ねる)」という工程に移ります。
上毛(わけ=化粧毛としての胎毛)を巻いて、 穂首の姿になっていきます。
穂首の根元を麻糸できつく二重に巻いて止めた後、 根元に焼きゴテをすばやく当てて焼き絞めます。 これは、焼くことで根元の毛どうしをくっつけて、 毛くずれを防ぐためと、筆軸に穂首をはめるために 穂首の根元を平らに焼きそろえるために行います。
ご存知のように、ひとりひとりの赤ちゃんの胎毛の量 により、ひとつひとつの穂首の太さが異なっています。 このため穂首と筆軸とを接着する前に、筆軸の穴を 穂首の太さに合わせて削らなければなりません。 小刀を用い、目と指先の感覚をたよりに、ひとつの 穂首の太さがピタリとはまる軸穴を削り出していき ます。こうして削り出された軸穴に、穂首を差し入れ 接着し、一本の胎毛筆が完成します。
巻き付けた糸を回しながら余分な糊を 取り除きます。穂首の形を整えたら 乾燥させ、書道仕上げのような 先固めでは、穂先はこのままですが、 胎毛の感触を生かすさばき仕上げでは 乾燥の後に再びさばいて、仕上げます。
された桐箱とは違い、全工程自社工房での 高い技術と厳しい品質管理で作られた 特製桐箱に仕上がった胎毛筆を納めます。 自慢の桐箱は、蓋をしっかり締めると、 箱と蓋との合わせ目がぴったり合わさって 見えなくなるほどです。 さらに、桐の優れた特性として、素材が 自己呼吸をしているので、湿気の多いときは 湿気を吸収し、湿気の少ない時は空気の通りが よくなる性質をもっています。 このことが、防カビ、防虫効果を生みます。 また、耐火性にすぐれていることも挙げられます。 火災に遭った桐箪笥は、外側は真っ黒になって いますが、中に入っているものは全く無傷な ことがよくあるのです。 この事は、桐はどの木材よりも耐火性に優れて いる表れではないでしょうか。 例えば、杉は約240度で発火しますが、 桐は約420度にならないと発火せず、 また熱を受けても割れにくいことが挙げられます。 だから、昔から衣類、美術品、宝石等の 大切なものを保管するのに最も適しているのです。 このようにして最高の毛筆製作技術によって作られた 胎毛筆は赤ちゃん、お父さん・お母さんの世界に二つ とない思い出の品として、お客様のお手元にお届け 出来るのです。 |
胎毛筆は全国理容生活衛生同業組合連合会の推薦商品です。
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